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糖尿病と歯周病の深い関係
以前、高齢者の年間医療費、歯の残り数少ないほど高額という記事でも書きましたが、糖尿病と歯周病には深い関係があることが分かってきています。
歯周病は、歯の周囲のハグキなどの組織に細菌が感染して起こる慢性的な感染症です。歯周病は以前から、糖尿病の合併症の一つと言われてきました。実際、糖尿病の人はそうでない人に比べて歯肉炎や歯周炎にかかっている人が多い、という疫学調査が複数報告されています。

 なぜ、糖尿病の人は歯周病になりやすいのでしょうか。まだこの詳細な仕組みは解明されていませんが、血糖値が高い状態が続くと、体の免疫機能が低下してさまざまな感染症にかかりやすくなったり、糖分を多く必要とする歯周病菌が増殖しやすくなるためではないかと考えられています。

 さらに最近、歯周病になると糖尿病の症状が悪化する、という逆の関係も明らかになってきました。つまり、歯周病と糖尿病は、相互に悪影響を及ぼしあっていると考えられるようになってきたのです。
※引用元:歯周病と糖尿病の深い関係が明らかに

糖尿病患者では高率に歯周病が見られることはよく知られており、特に近年では歯周病による慢性炎症が糖尿病による血管病変の増悪に関与している可能性が多く指摘されている。歯周病菌の血清抗体価の調査研究から、日本人の2型糖尿病患者では健常人に比べ、Porphyromonas gingivalisの感染が有意に高いことが分かった。10月11日に開催されたワークショップ16「炎症関連因子」で、関西電力病院臨床検査科の吉岡郁子氏が報告した。
 吉岡氏らの研究グループは、2型糖尿病患者134人(男性96人、女性38人)と非糖尿病の対照群20人に対して、歯周病菌の血清抗体価と高感度CRP(C反応性タンパク質)の検査を実施した。患者は平均60.7歳、平均HbA1c7.1%、平均空腹時血糖値147mg/dlである。検査は、Porphyromonas gingivalis(Pg)のほか、Actinobacillus actinomycetemcomitans、Prevotella intermediaの計3菌種7株を対象とした。
 ELISA法による抗体価測定の結果、PorphyromonasのFDC381株に対する、糖尿病患者の血清抗体価が平均で3500だったのに対し、非糖尿病患者では平均500、同菌のSU63株については、糖尿病者で平均800、非糖尿病者では平均300で、いずれも統計的有意に糖尿病患者の血清抗体価が高かった。これに対して、Actinobacillusの3株、Prevotellaの2株では、糖尿病患者と非糖尿病者に有意な差は見られなかった。
 また、糖尿病患者のうち、各菌株に対する血清抗体価が健常人の平均値から2SD(標準偏差)以上の高抗体価を示した者の比率を見ると、ActinobacillusとPrevotellaでは、8.1〜24.6%だったのに対し、Porphyromonasでは、SU63株で51.4%、FC381株では76.1%と高率だった。
 各菌の抗体価と高感度CRP値の相関についても、Porphyromonasだけが有意な正の相関関係があった。
 これらの結果から吉岡氏は、2型糖尿病患者の歯周病にPorphyromonasが深く関わり、慢性炎症の起因菌として歯周炎を増悪させ、CRPを増加させる要因になっている可能性が示唆されるとしている。
 吉岡氏らの研究グループでは、Porphyromonasの抗体価と頸動脈の初期病変の間にも正の相関があることを確認しており、Porphyromonasによる口腔内慢性炎症が、糖尿病の進展に重要な役割を果たしている可能性があるとしている。
2003.10.14 【糖尿病合併症学会速報】
歯周病菌の中でPg菌が2型糖尿病に強く関与−−血清抗体価による検討で判明

糖尿病の6番目の合併症が歯周病であり、また歯周病の危険因子が糖尿病と言われています。
口腔内には常在菌として多種の細菌が生息していますが、デンタルプラーク(歯垢)1g中には10の11乗個の菌がくっついています。歯周病を起こす菌としては約20種類が考えられていますが、そのなかでポルフィロモナス・ジンジバリス菌はヒトに対して有害な酵素を多く持っています。
特に糖尿病患者さんではこの菌を有している方が、糖尿病でない方に比べかなり多いことも分かってきました。
歯周病と糖尿病の関係より引用

ちょっと小難しいことを引用してみましたが、簡単にいえば歯周病と糖尿病は相互に悪さをしあっているということです。ただ、歯周病の検査というのは一般的にはそれほど多くなく、ブレス・デザイン式の歯周内科検査にはとても及ばないのが実情です。

ウレアーゼ活性検査

例えば、深い歯周ポケットや歯肉の腫脹、出血、排膿などの臨床所見がなくても、位相差顕微鏡細菌のウレアーゼ活性を利用した特殊な検査を行うと、明らかに問題がある状態が見つかったりするのです。この写真は、その実例です。バックのテレビ画面は位相差顕微鏡の映像で、手前のガラス棒がウレアーゼ活性検査の結果です。

引用記事の中に登場する人物が、私の母親であるという事実もあわせてお伝えしておきます(笑)
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