薬剤性ドライマウスというのは、ドライマウスの原因が処方された薬剤が原因となっているものです。
薬の副作用としてドライマウスになるパターンで、
降圧剤、利尿剤、抗ヒスタミン剤、坑うつ剤、坑不安剤、鎮痛剤などによるものが代表的です。
抗うつ薬や抗不安薬には唾液分泌抑制作用があり、確かに薬剤性ドライマウスの一因になる可能性はあります。しかし、経験的には抗うつ薬を減量しても口腔乾燥感は変化しなかったり、むしろ「乾く感じ」が強くなることすらしばしば経験されます。
※舌痛症(glossodynia)の治療 - 豊福先生の部屋 -より引用
薬剤性ドライマウス
●原因薬剤の確定
●薬剤の減量または中止について主治医と相談
・中止可能:中止
・薬剤変更可能:薬剤変更
・薬剤変更不可能:薬剤の継続、減量投与、対症療法
※主な原因別ドライマウスの治療 - 篠原先生の部屋 -より引用
ドライマウスの原因の中で、一番ショックを受ける方が多いのは、
薬剤性ドライマウスです。
そして、原因が比較的分かるドライマウスの原因で割合が多いのも、
薬剤性ドライマウスなのです。
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薬物の副作用による唾液分泌量低下と考えられるものは29.7%,ストレスによる唾液分泌低下と考えられるもの20.0%,シェーグレン症候群によると考えられるもの12.8%,放射線治療後の後遺症によると考えられるもの4.1%などと診断された。また,自覚症状として口腔乾燥を感じるにも関わらず唾液分泌量の低下が認められなかったものは13.4%であった。
※新潟大学のくちのかわき(ドライマウス)外来における初診患者の臨床統計的検討より引用
辛い更年期障害を、なんとか治療しようとして飲んでいるお薬、たとえば、
高血圧で処方される利尿剤や抗ヒスタミン剤、抗パーキンソン剤、鎮咳去痰剤などを、治療のために飲んでいるのにそれが原因でまた別のドライマウスという病にかかってしまっては、確かにたまったものではありません。
たとえば更年期障害に悩む女性に多いケースですが、閉経前後の10年間、45才〜55才の時期に女性ホルモンの分泌の減少、停止、環境的変化、精神的なものが混在して、様々な症状(頭痛、めまい、動悸、体力低下、腰痛、うつ気分、発疹、トイレが近い等)が出るために、通院するわけです。
多くの方は、内科、耳鼻科、整形外科、皮膚科、泌尿器科等にお世話になり、多くの薬を処方され、それを長期間服用する事になります。
(
クスリの長期服用はリスクになるということを覚えておきましょう)
その副作用として、
ドライマウスや
ドライアイになることが報告されています。
一番望ましいのは服用中のお薬を減量、あるいは中止できることです。
(
重要なのは生活習慣の改善や体質改善であり、クスリに頼ってはいけません)
もし、それでもドライマウスが治らなかった場合は、他の原因も考えられることになりますので、こういった口腔内科の知識にも詳しい歯科医院にて、早めの受診をおすすめします。