「栄養療法」と「口臭治療」との相性はとても良さそうと感じています。
「身体の不具合のサインが口臭」ということを考えれば、なおのことです。
今日の症例は、口臭ガスの波が非常に大きい「
生理的口臭症」の一例。
唾液の緩衝能=中和能力=性能が、良くありません。
つまり、口内環境を良い状態にキープするのが非常に難しい状態です。
また、唾液の分泌量も少ないです。
この写真にはありませんが、ガムを噛んでもあまり出ないのです。
口内環境を左右する唾液の量も少なければ、性能も良くない状態。
こういう状況であれば、口臭が出たり引いたりすることがよくあります。
ウレアーゼ活性を持つ菌の量を測定すると、やや高めに出ました。
こういう状況では、口臭ガスを出す菌が多くいると言えます。
プラークの付着状態を染め出して確認してみました。
「まぁ、まぁ」っていうカンジですね。これ位の人は、意外と多いです。
こんな染まり方をしていますが、検査当日は「さほど口臭はない」んです。
しかし、唾液の問題もあるので、出るときは出ちゃうんですよね。
こんな一部の検査結果だけ見ても、分かる先生は予測できるでしょう。
逆に、分からない先生が見ても、なんのこっちゃか・・・ でしょう。
今回は、事前の問診で「栄養素の欠乏」も疑われましたので、
いつもよりも、アドバイスすることが多くなりました。
多くなった分というのは、
「栄養療法」的なアドバイスになります。
問診からだけで、血液検査に基づいたものではないのですがね (^^;)