シリーズ化しそうな勢いですが、今回は「
顎関節症」の方の
血液検査データ。
初診での診察後、メールでデータを頂けたので読み込んでみました。
そして、その概要をこのブログで報告させてもらうことで了承を得ています。
「痛みのある顎関節症患者さんの70〜80%の方」が持っているというTCH。
やはり当然のように彼女にもありましたね、
歯牙接触癖が。そして・・・
鉄欠乏 & 交感神経優位
これが基準値を外している項目から読めることかな、と。(印が2つの項目)
まぁ、基準値自体が結構アバウトなもんなんですけどね、特にフェリチン (^^;)
血清フェリチンが一桁って、銀行貯金なしで生活するようなもんです。
ちょっとしたことで、色んな
鉄欠乏症状(金欠状態)が起きちゃいます。
※ 関連記事 ≫
体内の鉄を厳重に守っているタンパク質たち
ウチで時々使ってる「栄養素チェックリスト」で見てみると、
実際
「鉄欠乏関連の症状」がほぼコンプリートされてちゃってましたからね。
鉄関連症状は、出産を機に症状が出てくる、悪化するってこともありますね。
※ 関連記事 ≫
妊婦歯科健康診査(妊婦歯科健診)で食事アドバイス
そして、読み込んで分かってくることは、
ビタミンB群の不足。
糖質過多、飲酒、カフェインなどでビタミンB群の消耗は激しそうです。
そして、タンパク質の代謝も落ちちゃっているという状況ですね。
これは「身体の機能がスムーズに働きにくくなってる状態」とも言えるでしょう。
「栄養状態が良くなさそう」という読み取り方もできるかと思います。
口にするものの問題なのか、腸内環境の問題なのかは分かりませんが・・・。
※ 詳しい先生たちの話を聞くと「ピロリ菌」も気になるよね、とのこと。
貧血関連の検査項目のうちの「MCV」ですが、マスクされた状態でしょう。
これは、「上がる要素と下がる要素が混在した結果がコレ」という意味です。
同様、飲酒の影響を受けやすいAST、ALT、GTPもマスクかもね。
あと、交感神経優位なので
アドレナルファティーグ(副腎疲労)とも言えそうです。
なので、データにはなかったですが血糖コントロールも悪いだろうと思います。
顎関節症は女性に多い
ってことからすると、
「鉄欠乏との関連性が高そう」ですよね。