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歯科治療費用を補償する「損保業界初の歯の保険」と「TPP」
エース損保の「歯の保険」について、患者さんから問い合わせがありました。
正式には「歯科治療費用補償特約付き交通事故傷害保険」という保険商品。

健康保険の自己負担分や、自由診療の負担分に保険金がおりるんだそうです。
国民健康保険が「自賠責保険」のようなものなので、これは「任意保険」ですね。
エース損保 歯の保険

エース損害保険は、虫歯や歯周病など歯科治療費用を補償する「歯の保険」の販売を10月1日から開始する。歯科治療費用を対象とした保険は国内損保初。

歯の保険の「ベーシックプラン」では満年齢16〜19歳の人の場合、月々490円の保険料で、虫歯や歯周病、親知らずの治療といった保険診療による治療費を年間最大15万円まで補償してくれる。また抜歯手術を伴うインプラント治療など自由診療もカバーした「お手頃プラン」、「充実プラン」も設定している。

エースグループではすでに韓国やシンガポール、マレーシア、タイ、インドネシアで歯の保険の販売を行っており、このうち韓国では契約数が約80件、年間の収入保険料は115億円に達しているという。

保険開始日から「事故による歯のトラブル」は補償してくれるようですね。
そして、事故ではない歯科疾患に関しては90日の対象除外期間の後に補償されるようです。

事故や歯科疾患が生じたら、30日以内に損保会社に報告する必要があるとのこと。
その後、損保会社から医療機関に問い合わせなどの事務手続きがなされるんだそう。
国民健康保険と異なり、医療機関側が保険会社に請求するものではないようです。

年額数万円の掛け金で何倍もの保険金は、そう簡単にはおりないと思います。
保険が使えるかどうかは、民間保険会社の判断というかサジ加減で決まりますからね。

こういう民間保険に加入するかどうかは、個々の判断にお任せします。
保険金がおりるかどうかは、我々が関知するところではないと思いますのでね。


さて、こういう外資系の医療保険って、最近よくテレビCMなどで見かけませんか?
この背景には「国民健康保険の形骸化」が噂されています。

・TPPにより海外から高い薬価のクスリが流入
・薬価暴騰に伴い、国民健康保険制度の破綻が顕在化
・国民健康保険によるカバー範囲の縮小(形骸化)
・医療費の高騰に伴い、任意の民間医療保険のニーズが高まる(目論見通りに)

これで痛手を負うのは、まず主に「クスリを盲信している高齢者」でしょうね。
ジェネリックとかは、知的財産権侵害だとか非関税障壁で叩かれることでしょう。

民間の保険会社は、ハイリスクな高齢者は加入できたとしても高額になるのは当然のこと。
高齢者の貯蓄を狙って、外資系の保険会社が我先にと医療保険を整備しているのが現状かと。

この損害保険も、TPPによる健康保険の破綻を見越しての日本上陸かも知れませんね。
ちなみに韓国にも健康保険はありますが、かなり形骸化しちゃってますからね。

まぁ、こういう時代に突入しつつあるので、医者とは仲良くしといた方が得かもね!
posted by: 歯科医師・栄養解析士 吉岡 秀樹 | 医療問題・医療崩壊 | 12:19 | - | trackbacks(0) |
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