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鉄不足と糖質依存 - だから貧血女子が多いのか
今日は久しぶりに栄養(生化学)関連のお話です。

表題の通り「鉄不足と糖質依存」は関連しますね。
言い換えれば「歯科医院には鉄不足の人が来る」とも...
.
鉄不足の人って、エネルギー効率が悪いんです。
ってことを、ちょっと勉強してみましょう。

高校の生物で習ったんじゃないかと思いますが
クエン酸回路(TCA回路)って、覚えてますか?

細胞内のミトコンドリアで行われる化学反応で、
エネルギー(ATP)を効率よく生み出すものです。

ここに原材料となるピルビン酸を投入する時、
鉄が必要になってくるんですよね。

つまり、鉄不足だと高効率エネルギー工場が
うまく機能しないために非効率を強いられます。

その非効率なエネルギー工場が「解糖系」です。
ここをせっせと働かさねばならなくなります。

この工場で使われる原材料は、糖類です。
甘いものを含む炭水化物ということです。

鉄分が足りていれば、解糖系でつくられた
ピルビン酸から約20倍のエネルギーができます。

逆に鉄不足だと、同じエネルギーをつくるには
原材料が約20倍必要になってくるわけです。

食べても食べても足りないわけですね (^_^;)

解糖系の処理能力を超えてくると、
血液中に糖分が渋滞してきます。高血糖ですね。

一時的な高血糖状態の人もいれば、
それが慢性化して糖尿病予備群の人もいます。

こういう状態だと、唾液中の糖度も上がります。
すると、口内細菌の影響で口内が酸性化します。

結果的に、お口のトラブルが多くなってきます。
口内細菌の活動が活発になってきますからね。

ウチは全国的にも珍しく血液検査も診るので、
(隠れ)貧血の人が多いことが分かってきました。

お口のトラブルが多い人は、鉄不足かも...
特に女性は貧血と言われなくても疑うべきかと。

本質的な予防歯科というのは、
こういうところから改善することでしょうね。
クリーニングだけしていてもダメでしょう。

鉄不足以外が引き金になる人もいるんですが、
それについては別の機会にお伝えするつもりです。

鉄欠乏 貧血 糖質制限 糖質依存
posted by: 歯科医師・栄養解析士 吉岡 秀樹 | 栄養療法・食事療法 | 22:56 | - | trackbacks(0) |
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